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2.282018
毒親ならぬ「カーリングマザー」を知ってますか?
日本カーリング界で初めて
そだねーJAPANが、銅メダルを取り
一気に注目度が上がったカーリング(^^)
心理業界には「カーリングマザー」
という言葉があります。
カーリングマザーとは
子供の前にくる障害物を次々と無くして
スーっと前に進みやすくする親のこと。
母性的な要素が強いという事で
カーリングマザー
という名前がついていますが
母や女性でなくても仕事上
カーリングマザー的になってしまう人は
沢山いますので、今日は
カーリングマザー的な人を
カーリングウーマン
(男性はカーリングマンと読み替えて下さい)
と呼んでみたいと思います。
カーリングウーマンは相手の荷物を背負ってしまう
では
あなたのカーリングウーマン度数は?
育児、パートナーシップ、仕事という視点で
以下を見ながらチェックしてくださいね。
まず、カーリングウーマンは、特に
他人(例えば家族)に対して心配症です。
子育て編でいうと
小学校の中学年や、中学、下手すると
高校になっても
子供の持ち物をチェックして
忘れ物が無いようにしてあげる
子供が家で散らかしたものを
いつまでも片付けてあげている
こうやって
子供が傷つかないよう、転ばないよう
大変でないように〇〇してあげる
障害物をとってあげる=愛
となりがちなのがカーリングマザーです。
障害物をとってあげる=愛
なので
パートナーシップや夫婦編になると
パートナーが自分でやると手間だろうし
下手だし大変だから、私がやってあげよう
と思って、あれこれと(例えば家事や育児
や手配等)をやってあげているうちに
パートナー側が
「これ位はやってもらって当たり前」
「やってもらえるもの」
という依存した雰囲気になるのが定番。
自分の負担はどんどん増えて、
仕事や育児に疲れてヘトヘトになるけど
私がもっと頑張るしかないとやり続ける
こうなりやすいのが、カーリングウーマンです。
(なぜかダメンズとカーリングウーマンは
磁石のようにくっついてしまいやすいです)
また仕事編で言うと
部下や同僚、スタッフがミスをしないように
あれこれ口や手を出してしまったり
自分がやったほうが早いので
自分でやってしまう事が多い
そうやってストレスが溜まってくる
こういう人が、カーリングウーマンタイプです。
カーリングウーマンは(頼まれてなくても)
とにかく相手の荷物(課題)を
自分の荷物(課題)かの様に
背負ってしまうような所があります。
そうやって
相手の荷物をアレコレ背負っていくと
こなきジジイの様に、人の荷物がずっしり
重くなってきますので
それをどうにかしたくなってきて
手出ししやすいのかもしれません。
障害にぶつかると人は葛藤するが、成長する
逆に、カーリングウーマン傾向が無い人は
相手の荷物(課題)は、相手の荷物(課題)
という事で、自分が背負ったりはしません。
相手の荷物を持って無い時であれば
人間は、他人が持つ荷物を、すぐどうにか
したいという欲求は、あまり沸きません。
そして
本人の荷物は本人に持ってもらう
というのは言い換えると
本人に障害物へ直面させるという事です。
例えば、カーリングマザー傾向の全く無い
私の友人の何名かは
朝、着替えたくないと反抗し続ける幼児に
パジャマのまま保育園に行ってもらい
(園児本人はそこまでは、よし思い通り!
と思ったかもしれませんが)
学校で
「あれ?それパジャマじゃない?なんで~?」
と先生や友達に言われて、恥をかいて貰った
と言っていました。
その結果、本人は翌朝から言われずとも
着替えるようになったそうです。
百聞は一体験にしかず!
障害物にぶつかると、人は葛藤しますが成長します。
転んでみないとハっと気付けないことは、
成長の過程で沢山あります。
こういう経験を小さい頃から積んでいくと
「言われたからイヤイヤやる」のでなく
「体験して腑に落ちてやる」事が増えますし
自分が選んだ事で何かにぶつかっても
起き上がれるタフさが身についてきます。
それが
「本人が躓く事で、得られる本当の成長」
そのためには、見守る側にも
手を出したいのを抑える勇気
本人が転ぶところを見る勇気
葛藤しているのを見守る勇気
そこから立ち上がっていく事を信じる力
が必要で「強さ」も必要です。
時には、ビバ障害物!
過去多くの女性に出会ってきて
カーリングウーマン傾向が無い人の方が
理解のある協力的なパートナーがいて
子供は自律&自立した子に育ちやすい
というのを顕著な傾向として感じるのですが
それは、ラッキーだったからではなく
「私がやらなければ・・・」
と手をどんどん出してしまうことなく
相手の可能性を信じて、手を出さない事で
育てていくからだとも思います。
そこにはもちろん葛藤もありますが、
そこを怖れては誰も育ちません。
また、よくあるのが、働く母の共通の悩みに
「子供が寂しがるから仕事をどうしよう・・」
というのがありますが
「いつも寂しくない状態を作るのが、母」
この発想もカーリングウーマン的になりえます。
人間はいつ死んでしまうかもわかりません。
時に寂しく感じる瞬間も、自立への過程で
「必要な葛藤」だと思ってみる
そういう視点も併せ持って
その状況を見ると、子供や自分の葛藤を
もっと大きな視点で捉えていけるのでは?
と思う事が結構あります。
私も、例えば娘の育児をする時には、
いつも「娘の力を信じているかな?」
と自分に問うようにしています。
信じられてない時程、過保護になったり
やってあげたくなったり
口や手を出しそうになります。
でも、私が潜在能力を長い目で信じて
待てる時ほど、娘は成長していきます。
私は、娘が試行錯誤して成長していく際の
些細な変化を見逃さないように、
じっと彼女を見守り
あ、少し前と変わったな!と思ったところは
小さな事でも本人に伝えるようにしています。
自分で色々やるって大変な事もあるけど
いつも後ろで見守られているんだなぁ
それを感じ取ってくれるといいなと思っています。
私が思うに
優しくて心配性で気が利く人ほど
周りに対して、
カーリングウーマンになりがちです。
ですが、それは
相手への「信頼」でなく「心配」ベ―ス。
深層心理から放たれる心配オーラが
「私はできない」と思い始める相手を
作り出しているのかもしれません。
あなたの深層心理は、鏡のように外に現れます。
時には、ビバ障害物!で
自分も時々、色々なものにぶつかってみる
子供や家族、周りの人にも
時々色々な物にぶつかってもらう
そんな価値ある過程を楽しんでみてください(^_-)-☆