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9.192017
人生の充実感が倍増する「ゴール」の見つけ方
私は心理業界に入って18年位になりますが
多くの人の相談にのってきて思うのは
「何かをすること」
をゴールにしている人は
上手くいかなくなる事が多い
という事です。
これは何にでもいえる事で、例えば
ダイエットも「痩せる事」がゴールになると
途中で挫折しやすく
恋愛も「結婚したい」がゴールになると
途中で道を踏み外しやすく
片付けも「片付ける事」がゴールになって
いると、途中で迷走しやすく
英語も「英語が出来る事」をゴールになると
途中で挫折しやすいのです。
これは、なぜだと思いますか?
それは・・・
人間の深層心理の中では
「なにかする事(doing)」は
あくまでも「ツール」であって
ゴールではないからです。
例えば、
「この服を着る」とか、「旅行に行く」とかも
それをすることで、最高に幸せ、楽しい
面白い、心地よい、嬉しい、ワクワクする
そういう「気持ち」「感情」を手に入れたいので
人間は「何かをしようとする」だけ。
だから、本質的に言うと
人間は「何かをする事」「物を買う事」
に、お金を払うわけではありません。
そう思ったとき
世界の研究からは
人間が、死ぬ間際で後悔する事ナンバーワンは
「もっとやりたい事をやっておけば良かった」
が1位だと分かっていますが、これも同じ原理で
この人の深層心理を翻訳すると
「もっとやりたい事をして、
幸せ・達成感・喜び・楽しさ・充実感を
感じる時間が沢山欲しかった~~~」
というのが、言いたい事の本質。
同様に例えば、世の中でいう
「恋愛したい」とか「結婚したい」
という相談であっても、その人にとって
そのまま「恋愛とか結婚」がゴールではありません。
なぜなら、
恋愛・結婚しても不幸な人は沢山いるわけで
恋愛・結婚=幸せ、ではありません。
じゃあ、恋愛とか結婚を通して
どんな「感覚」「感情」を感じたいのか?
そこが「本質的に求めている幸せ」の軸になります。
それは
結婚しても手に入らないかもしれないし
結婚しなくても手に入る可能性があるのです。
これと同じで、私が教えている
片付けの魔法心理学科で思うのは
「片付けたいのにできない」
という悩みであっても、その人にとって本当は
「片付け」が真のゴールでないと思います。
部屋が綺麗でも、不幸な人は沢山いるので
片付いた部屋=幸せ、ではありません。
だから、片付かない人の深層心理を翻訳すると
「片付かない部屋で過ごしていると
落ち着かないしイライラするし
やる気もでない・・
だから、あれもこれも先延ばしで
やりたい事もあまりできてない
自分の部屋が、もっと片付いていたら
もっとやる気がでて、色々な事をして
人生楽しめるのに!」
これが真意だと思います。
そして
「あなたの人生で、感じたい感情・感覚は何か?」
を掘り下げないと、恋愛も、仕事も、生き方も
片付けも、迷路に入りやすいものです。
例えば、片付けでいうと
「どういう感覚」を感じられる部屋にしたいのか?
によって、部屋の在り方は大きく変わります。
そこに目を向けず、片付け雑誌を見て、
「こんな何も物がないリビングにしたーい」
といっているのは、グラビア雑誌をみて
「こんなスタイルになりたい」
と思うのと同じ事・・・
「無駄な脂肪のないスタイル」とか
「物が何もないリビング」は
あなたが、
目先のアレコレに気を取られ
頭や心の中がとっちらかって
シンプルな本質に気付けないからこそ
憧れてしまう象徴だったりします。
もし「どんな感覚・感情が欲しいのか?」
が明確になってこれば
何をするにも「ブレない軸」ができて
無駄な枝葉が削ぎ落されていき
時間が上手く使えて
決断が的確で早くなります。
そうなれば、
「アレコレ色々な事をやった割に
大して充実しなかった・・」
と、後悔する人生ではなく
「本当に得たい感覚・感情を沢山感じれた
豊かな人生だった」
という結果になるわけです。
だから「なにかをする事」自体が、人間の
真のゴールでは、ありません。
もしこれを自分1人で掘り下げてみたい方は
何かをしたいと思ったら
「~~をしたいのは何故?」
と5回くらい繰り返してみるのもいいでしょう。
ただ、普段から考え慣れていないと
のっけから答えに詰まったりして
すぐに分からないかもしれませんが
「こうしたいの裏側で、自分は
どんな感覚・感情を求めているのか?」
それを常に問うている人と、そうでない人では
人生を振り返った時
最期に感じる「充実感」「満足感」は
果てしなく違うことでしょう。(^^)/