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褒めて、子供の可能性を潰す親・伸ばす親

思いっきり昭和生まれ、魔法心理学
アカデミー校長のオズとも子です。

今日は「昭和生まれ、あるある」と共に
(多分、平成でもあると思いますが)

ちょっと怖い、褒め方の話をしていきます。

先日公開したブログ、
人間の解釈は、脳内の記憶量で決まる!
を読んだ方々から

「過去の記憶が大事ということは、
やっぱり褒めて育てる事は大事なんですね」

という声を頂きました。ただ

手放しに「褒める=いい事」でもありません。

私が18年やってきたカウンセリングや
多くの年齢退行療法の事例から見る限り

親が良かれと思って子供によくやる事で
逆効果や悪影響にもなりやすい事

トップ3の中のひとつ!

それが

「褒める事」

でもあるからです。

つまり「褒め方」とは、使い方を知らなければ
リスクが高い事でもあるのです。

「どう考えても良さそうにみえる
いかにも害のなさそうな、褒める事」

にこそ、実は大きな盲点があるのです。

 

褒める事は「いい子の呪いに繋がりやすい」

褒める事は、包丁のように、使い方次第で
相手を生かせもすれば、殺せもする道具
だと思っておいて欲しいのです。

褒める事の、落とし穴やリスクの一つ。

それは、褒め方次第で
「いい子でいなければ・・」という

いい子の呪い

へ繋がりやすいということです。

例えば、昭和生まれ世代には、かなり
顕著なのですが、子供時代を振り返ると

「褒められた事は、ほとんど(あまり)ない」

「いい子でないと、怒られたり注意される」

「だから本当の気持ちは抑えて、我慢して
 どこかいい子を演じていた」

「いまでもどこか無意識で、いい子
 (大人になると、いい妻(夫)
 いい母(父)、いい社員、いい女)
 でなければと思って、無理してしまう・・」

という方は、とても多いです。

そして幼少期に「良い子の呪縛」がかかると
これは大人になっても永遠に適用され、例えば

「いい子、つまり大人になると、いい妻(夫)
いい母(父)いい社員、いい女でいなければ」

「その為に、本音は抑圧して生きる」

というような、子供時代に習慣化した傾向が
無意識に当たり前になります。

この良い子の呪縛にはまると

「本当に自分がどうしたいか?」
「どう感じているか?」

は、よくわからなくなりがちです。

そして

「どうするべきか?どうした方がいいか?」
「良い子(妻・母・社員等)でいるには?」
「何が正しいか?どうすれば周りに迷惑でない?」

で、物事を判断しがちになります。

そんな傾向、あなたにもありませんか?

これは、幼少期の親の褒め方から来る

「よい子の呪いが、いまだ解けていない」

ということでもあるのです。

 

いい子を強調して何かをやらせようとする落とし穴

もう少し詳しくお伝えしますね。

たとえば、子供が幼少期に、日本の親が
連呼しがちな(そこら中で見る風景ですが)

「いい子だから~~しようね?」
「~するなんて、いい子ね~」

いい子を強調して
(今できてない)何かをやらせようとする。

この、スタンダードすぎる、あるある表現。

このおかしさが、即ピンとこない人は
「あ、私、いい子の呪いかかってるわ」
と思ってください(^^)。

これは、大人の場面に当てはめてみると
この表現のおかしさが理解しやすいので
やってみますと

◆パート1 「~するのは、いい子」を大人版にする

(例)
仕事が忙しくて家事が回り切らない時期に
あなたに、あなたのご主人(配偶者)が・・

「料理は全部手作りするのが、いい女だよね」

「部屋が散らかってないのが、良い妻だよね」

言われたとすると、どうでしょう?

これが親が子に言う「よいこだから、~だよね」なのです。

◆パート2 「いい子だから~しようね」を大人版にする

(例)
例えば、あなたがこういわれたら

「君は良い妻だから、仕事も家事も育児も、全部ひとりでこなせるよね」
「君はいい社員だから、手当無しで毎日残業してくれるよね」

どう感じるでしょうか?

なんかイヤ~な感じがしますよね。

その割に、この良い子だから系の言い回しは
「いやそんなことしたくないし・・」
といわせない、見えない圧があります。

なぜなら、
良い女、良い社員=やるもの

という感じで話してくるので

そんなことしない=悪い妻、悪い社員??

みたいな気分になるからです。

だから、この良い●●だから、~だよね?みたいな
感じで来られると、イヤ~な気分になるのですが
断るのが難しく感じられ、やらないと悪い評価を
されるので、やるという、妙な心理状態になります。

これが親子となると、ますます、この言い回しのおかしさに気付きません。

なぜなら 
自分が親に言われてきたことだから
それが普通でしょ?何が変なの?
と思うからです。

子供の頃は、されたら嫌だったことを
親になるとすっかり忘れて
正しい気分で堂々とやってしまう背景には

昔、同じ事を言われていた体験(記憶)が
あなたの記憶の奥底に沢山眠っている!

そういう風景が「割と当たり前の日常だった」
ということを示していると言えます。

暴力など明らかに悪いものは気づけても
一見良さそうに見える事や、正しく見える事ほど

あなたは無意識にそれを堂々と
後世へ伝承させてしまうのです。

親にあまり褒められなかったし、時々褒められたか

と思うと、こういう変な褒められ方をされてきている

多くの人にとって

一見簡単そうに見える「褒める」は
実はとても難易度が高いものです。

 

大人相手の褒め方と、本質は同じ

今日まずひとつ覚えておいて欲しいのは

子どもの褒め方も、大人の褒め方も本質は同じということです。

ですから

「大人相手に言うとしたら
この褒め方(文章)ってどうだろう?」

と一度考えてみる視点です。

「これを大人に当てはめたら、なんかおかしな褒め方?」

と思うような「褒め方」は、一旦やめましょう。

ちなみに
「子供や夫(彼)を褒めているのに うまくいかなくて・・」

という人の褒め方を聞くと

自分が過去上手に褒められてこなかったせいで

大体、おかしな褒め方のオンパレードを 
無意識にやってしまっています。

こうして、無意識に
「いい子の呪い系、声掛け」
を自然としていて、全然気付かない人達は

無意識のままだと、このままそれを
後世に伝承していく担い手となります。

まずは「この褒め方」を、大人同士の会話として

「大人に当てはめて考えてみる」

はぜひやってみてください。

これだけで、随分とリスキーな褒め方は減ります。

とにかく褒められず育ってきた日本人には

実は難しい「褒め方」シリーズ。

具体的な褒め方事例については、
また今後のブログや、クラスなどで
時々お伝えしていこうと思っていますので
どうぞお楽しみに!

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